ジクロモフォアカルボニル又はヘテロ環式染料、この染料を含む染料組成物、この染料を用いたケラチン物質の染色方法
专利摘要:
本発明は、カルボニル又はヘテロ環連結基をもつジクロモフォア染料を用いる、ケラチン物質の染色に関する。本発明は、カルボニル又はヘテロ環連結基を含む染料組成物、及び、任意選択で化粧品として許容可能な酸又は塩基の存在下でその組成物を用いる、ケラチン物質、特にケラチン繊維、特にヒトのケラチン繊維、例えば、髪への明色化効果をもつ染色方法に関する。本発明は同様に、新規な染料、及びケラチン物質を明色化するためのそれらの使用にも関する。この組成物は、暗色のケラチン繊維に、特に耐久性且つ目に見える明色化効果をもつ着色が得られることを可能にする。 公开号:JP2011515501A 申请号:JP2010525376 申请日:2008-09-23 公开日:2011-05-19 发明作者:アンドリュー・グレーヴス 申请人:ロレアル; IPC主号:C09B23-00
专利说明:
[0001] 本発明は、カルボニル又はヘテロ環式架橋基をもつジクロモフォア染料(2つの発色団をもつ染料)を用いるケラチン物質の染色に関する。] 背景技術 [0002] ケラチン繊維、特にヒトのケラチン繊維を直接染色によって染色することは公知の実務である。直接染色に従来用いられている方法は、ケラチン繊維に対して親和性を有する着色しているか又は着色性の分子である直接染料をケラチン繊維に適用し、それらを拡散させ、次にケラチン繊維を濯ぐことを含む。] [0003] 従来用いられている直接染料は、例えば、ニトロベンゼン型、アントラキノン染料、ニトロピリジン染料、あるいは、アゾ、キサンテン、アクリジン、アジン、又はトリアリールメタン型の染料である。] [0004] ケラチン繊維を強く染色するためにヘミシアニンスチリル直接染料を用いることも公知の実務である。これらのベンゾチアゾリウム又はベンゾイミダゾリウムヘテロアリールのグループの染料は、例えば、特許出願EP1166753及びEP1166757号明細書に記載されたものである。] [0005] これら従来の直接染料を用いるケラチン繊維の着色は、ケラチン繊維を顕著に明るくすることを可能にすることはできない。] [0006] 暗色のケラチン繊維の色をより明るい色調に、ケラチン繊維の色調を任意に変えることによって明るくすることは、重要な要請である。] [0007] 従来は、より明るい着色を得るためには、化学漂白法が用いられている。この方法は、ケラチン繊維、例えば髪を、一般に過酸化水素を含み、場合により過酸基塩(persalt)と組み合わせた、通常はアルカリ媒体中の、強い酸化システムで処理することを含む。] [0008] この漂白システムは、ケラチン繊維にダメージを与え、それらの化粧上の特性に悪影響を及ぼすという欠点を有する。ケラチン繊維は実際に荒れ、ほつれを解くのがより困難になり、より脆くなる傾向を有する。最後に、酸化剤を用いたケラチン繊維の明色化又は漂白は、ケラチン繊維の形状を変えるための処理、特に髪を直毛にする処理と相容れない。] [0009] 別の明色化手法には、暗い色の髪に蛍光直接染料を適用することが含まれる。この手法(特に、文献WO03/028685号及びWO2004/091473号パンフレットに記載されている)は、その処理の間、ケラチン繊維の質を保持することを可能にする。しかし、これらの蛍光直接染料は、外的な薬剤に関して満足な堅牢性を示さない。] [0010] 直接着色の堅牢性を高めるために、ジスルフィド染料、特に、特許出願WO2005/097051号パンフレット、又はEP1647580におけるイミダゾリウム発色団染料、及び特許出願WO2006/134043号及びWO2006/136617号パンフレットにおけるピリジニウム/インドリジニウムスチリル発色団染料を用いることは、公知の実践法である。これらの染料は、還元剤を用いて、良好な堅牢性を確実にする。しかし、この還元剤は、臭気の点で、使用者がケラチン繊維に対するダメージを知覚する点で、且つ酸化剤を用いる固定工程を含む多段階適用の点で、欠点を示しうる。] 先行技術 [0011] EP1166753号明細書 EP1166757号明細書 WO03/028685号パンフレット WO2004/091473号パンフレット WO2005/097051号パンフレット EP1647580号明細書 WO2006/134043号パンフレット WO2006/136617号パンフレット] 発明が解決しようとする課題 [0012] 本発明の目的は、ケラチン繊維、特にヒトのケラチン繊維、特に暗色の髪を染色するための新しいシステムを提供することであり、これは存在する漂白工程による欠点を持たないものである。] [0013] 特に、本発明の一つの目的は、着色、場合によっては明色化効果を伴う着色、あるいは目に見える着色、特に暗色のケラチン繊維に対する着色を得るための直接染色システムを提供することであり、この着色は、続けて行なわれるシャンプー操作に対して耐性であり、ケラチン繊維にダメージを与えず、且つそれらの化粧上の特性に悪影響を及ぼさない。] [0014] 本発明の別の目的は、ケラチン物質を、彩色的に、自然に、及び/又は外部攻撃に関して持続性であるように染色することである。] [0015] 本発明の別の目的は、配合物の担体中で安定であり、全ての種類の髪の根元から先まで、より良好な着色性を有し、それと同時に比較的非選択的である染料を提供することである。] 課題を解決するための手段 [0016] この目的は本発明によって達成され、本発明の主題は、ケラチン物質、特にケラチン繊維、特にヒトのケラチン繊維、例えば髪、より特には暗色の髪を染色するための方法であって、その方法は、下記式(I): の染料、その有機又は無機酸塩、それらの光学異性体及び幾何異性体、並びにその溶媒和物、例えば、水和物、から選択されるカルボニル又はヘテロ環式架橋基をもつ少なくとも1種のジクロモフォア染料を化粧品媒体中に含む染色組成物をケラチン物質に適用する工程を含み、 ここで、式(I)中、 ・Aは、任意選択でカチオン性であってよい、着色した、又は着色し且つ蛍光性の、少なくとも1つのクロモフォア(発色団)を含む基を表し; ・L及びL’は、同じであるか又は異なっていてよく、以下のものを表す: o飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状のC1〜C20炭化水素系鎖〔これは、任意選択で置換されていてもよく、-N(R)-、-O-、-S-、-C(O)-、及び-SO2-から選択される1つ以上の二価の基又はそれらの組み合わせで、任意選択により中断及び/又は任意選択でその末端の一方又は両方が終わっていてもよく、R、R’は、同じであるか又は異なり、水素、C1〜C4アルキル、ヒドロキシアルキル、及びアミノアルキル基から選択され;前記の組み合わせはジスルフィド結合-S-S-を形成できないものであることが理解される〕、 oアリーレン基、 oヘテロアリーレン基、 oシクロアルキレン基、又は oヘテロシクロアルキレン基; ・Yは、カルボニル基-C(O)-、又はカチオン性もしくは非カチオン性であり、5〜13の環原子を含み、任意選択により置換されていてもよく、且つ酸素、硫黄、又は窒素原子から選択される1〜5個のヘテロ原子を含むヘテロアリール基を表し;特に、二価の基-Y-(L ‘)p’-Y-が、p’が1である二価の基、例えば: 〔これらの二価の基において、 - Z1は、酸素もしくは硫黄原子又はNR1基を表し、 - Z2は、窒素原子又はCR2基を表し、 - Z3は、窒素原子又はCR3基を表し、 - Z4は、窒素原子又はCR4基を表し、 R2、R3、及びR4は、水素もしくはハロゲン原子、任意選択で置換されていてもよい(C1〜C4)アルキル基、又は(C1〜C4)アルコキシ、ヒドロキシル、(ポリ)ヒドロキシ(C2〜C4)アルコキシ、又はC(O)-N(R’)基(R及びR’は上で定義したとおりである)、あるいは、同じであるか若しくは異なっていてよい1つ又は2つの(ヒドロキシ)(C1〜C6)アルキルもしくはヘテロ(C5〜C7)シクロアルキル基、例えば、モルホリノなどで任意選択により置換されていてもよいアミノ基を表し、 あるいは2つの基R1とR2、及びR3とR4が、それらが有する窒素及び/又は炭素原子と一緒になって、縮合アリール基、例えばベンゾを形成する。〕 から選択され、 - Rは、水素原子、又は任意に置換されていてもよい(C1〜C4)アルキル基を表し; ・p及びp’は、同じであるか又は異なり、0又は1に等しい整数を表し; ・Csatは、直鎖状又は分枝状の、任意選択で置換されていてもよいC1〜C18アルキレン鎖を表す。] [0017] 本発明の別の主題は、上で定義した式(I)の少なくとも1種の染料と、任意選択で場合によっては、化粧品として許容可能な酸性剤又は塩基性剤、特に塩基性剤とを、化粧品媒体中に含む、ケラチン繊維を染色するための染料組成物である。] [0018] 本発明の主題はまた、上で定義した式(I)の新規な染料でもある。] [0019] 本発明の別の主題は、第一の区画が上で定義した式(I)の少なくとも1種の染料を含有する染料組成物を含み、且つ第二の区画が化粧品として許容可能な酸性又は塩基性剤、特に塩基性剤を含む、複数区画デバイス(マルチコンパートメントデバイス)である。] [0020] 本発明の方法は、髪にダメージを与えることなく、髪の着色を得ることを可能にし、その着色はシャンプー操作、日常の攻撃(日光、汗)、及びヘアトリートメントに対して持続性である。本発明の染色方法は、暗色のケラチン物質、特に暗色のヒトのケラチン繊維、特に暗色の髪を目に見えて着色することをも可能にする。さらに、発色団(クロモフォア)Aが、蛍光染料に由来する発色団(クロモフォア)である場合には、ケラチン物質、例えばケラチン繊維の明色化を得ることを可能にし、それは特に暗色のケラチン繊維、例えば暗色の髪で目に見えるものである。] [0021] さらに、本発明の新規な染料は、非常に満足できる光安定性と化学的安定性とを示す。これらの染料は髪の染色に適した化粧品媒体(特に水/エタノール混合物)に溶ける。この方法は、強力且つ発色する仕方で、漂白されたケラチン繊維を染色することをも可能にする。] [0022] 本発明の染料から得られた染色範囲は、毛髪染色において最も人気のある基本的な色調をもカバーする。] [0023] 本発明の目的のためには、「暗色のケラチン物質」の用語は、C.I.E.L*a*b*系で測定した明度L*が45以下、好ましくは40以下を示すことを意味することを意図しており、これはさらにL*=0が黒に等しく、且つL*=100が白に等しいことを考慮したものである。] [0024] 本発明の目的のためには、「天然又は人工的な暗色の髪」の表現は、そのトーンハイト(tone height)が6(ダークブロンド)以下、好ましくは4(栗茶)以下であることを意味することを意図している。] [0025] 髪の明色化は、式(I)の化合物の適用の前と後の「トーンハイト(tone height)」の変化量によって評価される。「トーン(tone)」の概念は、自然の色調の分類に基づいており、1トーンは各色調をそれに直後又はその直前の色調から分離する。自然の色調のこの定義及び分類は、ヘアスタイリング専門家には周知であり、Charles Zviakによる「Science des traitments capillaires」[Hair Treatment Science] 1988, Massonから出版, pp.215及び278に発表されている。] [0026] このトーンハイトは1(黒)から10(非常に明るいブロンド)に及び、1単位が1つの色調に対応し、その数字が大きいほど、その色調はより明るい。] [0027] 人工的に着色した髪は、その色が、染色処理、例えば、直接染料又は酸化染料での染色によって変えられた髪である。] [0028] 本発明の目的のためには、「漂白された髪」の語は、そのトーンハイトが6より大きい、好ましくは7より大きい髪を意味することを意図している。] [0029] 本発明の目的のためには、且つ他に示されていない限り、 − 「アリール」もしくは「ヘテロアリール」基、又はある基のアリールもしくはヘテロアリール部分は、以下のものから選択される少なくとも1つの置換基で置換されていてもよい: ・ C1〜C16、特にC1〜C8のアルキル基であって、これは任意選択で以下の基から選択される1つ以上の基で置換されていてもよい:ヒドロキシル;C1〜C2アルコキシ;C2〜C4(ポリ)ヒドロキシアルコキシ;2つのC1〜C4アルキル基で置換されているアシルアミノ及びアミノであって、2つのアルキル基は同じであるか又は異なっていてもよく、任意選択で少なくとも1つのヒドロキシル基を有していてもよく、あるいはその2つの基はそれらが結合している窒素原子と一緒に5〜7員、好ましくは5〜6員を含むヘテロ環を形成していることができ、そのヘテロ環は飽和又は不飽和であり、任意選択により置換されていてもよく、任意選択により窒素原子と同じか又は異なる別のヘテロ原子を含んでいてもよい; ・ハロゲン原子、例えば、塩素、フッ素、又は臭素; ・ ヒドロキシル基; ・ C1〜C2アルコキシ基; ・ C1〜C2アルキルチオ基; ・ C2〜C4(ポリ)ヒドロキシアルコキシ基; ・ アミノ基; ・ 5又は6員ヘテロ環式アルキル基; ・ 場合によりカチオン性の5又は6員ヘテロアリール基、好ましくはイミダゾリウム、これは任意選択によりC1〜C4アルキル基、好ましくはメチル基で置換されていてもよい; ・1又は2つのC1〜C6アルキル基で置換されているアミノ基であって、アルキル基は同じか又は異なっていてよく、任意選択で以下の基を有していてもよいアミノ基: i)少なくとも1つのヒドロキシル基; ii)1又は2つの任意選択で置換されていてもよいC1〜C3アルキル基で任意選択によって置換されていてもよい少なくとも1つのアミノ基であって、前記アルキル基は、それらが結合している窒素原子とともに5〜7員を含むヘテロ環を形成してもよく、このヘテロ環は飽和又は不飽和であり、これは任意選択で置換されていてもよく、且つこれは任意選択で窒素とは異なるか又は異ならない少なくとも1つのその他のヘテロ原子を含んでいてもよい、アミノ基、 ・-N(R)-C(O)R’(R基は水素原子、又は任意選択で少なくとも1つのヒドロキシル基を有していてもよいC1〜C4アルキル基であり、且つR’基はC1〜C2アルキル基である。); ・(R)2N-C(O)-(R基は同じであるか又は異なり、水素原子、又は任意選択で少なくとも1つのヒドロキシル基を有していてもよいC1〜C4アルキル基を表す。); ・R’SO2-NR-(R基は、水素原子又は任意選択で少なくとも1つのヒドロキシル基を有していてもよいC1〜C4アルキル基を表し、且つR’基はC1〜C4アルキル基又はフェニル基を表す。); ・(R)2N-S(O)2-(R基は同じであるか又は異なり、水素原子又は任意選択で少なくとも1つのヒドロキシル基を有していてもよいC1〜C4アルキル基を表す。); ・酸又は塩の形態のカルボキシル基(好ましくはアルカリ金属又は置換されているか若しくは非置換であるアンモニウムの塩である。); ・シアノ基; ・1〜6個の炭素原子、及び同じであるか異なっていてよい1〜6個のハロゲン原子を含むポリハロアルキル基(このポリハロアルキル基は例えばトリフルオロメチルである。);] [0030] −非芳香族基の環式もしくはヘテロ環式部分は、少なくとも1つの置換基で置換されていてもよく、置換基は以下の基から選択される: ・ヒドロキシル; ・C1〜C4アルコキシ; ・C1〜C4アルキル; ・C2〜C4(ポリ)ヒドロキシアルコキシ; ・C1〜C2アルキルチオ基; ・RC(O)-N(R’)-(R’基は、水素原子、又は任意選択で少なくとも1つのヒドロキシル基を有していてもよいC1〜C4アルキル基であり、R基は、C1〜C2アルキル基、又は任意選択で少なくとも1つのヒドロキシル基を有していてもよい同一もしくは異なる2つのC1〜C4アルキル基で置換されているアミノ基である。); ・RC(O)-O-(R基はC1〜C4アルキル基、又は任意選択で少なくとも1つのヒドロキシル基を有していてもよい同一もしくは異なる1つ又は2つのC1〜C4アルキル基で置換されているアミノ基であり、その複数アルキル基はそれらが結合している窒素原子とともに5〜7員を含む飽和又は不飽和のヘテロ環を形成していてもよく、ヘテロ環は任意選択で置換されていてもよく、且つ窒素であるか又は窒素と異なっていてもよい少なくとも1つの別のヘテロ原子を任意選択で含んでいてもよい。); ・RO-C(O)-(R基は、少なくとも1つのヒドロキシル基を任意選択で有していてもよいC1〜C4アルキル基である。);] [0031] −環式もしくはヘテロ環式基、又はアリールもしくはヘテロアリール基の非芳香族部分も、1つ以上のオキソもしくはチオキソ基で置換されていてもよい;] [0032] − 「アリール」基は、6〜22の炭素原子を含む縮合もしくは非縮合の単環式もしくは多環式基を表し、且つその少なくとも1つの環が芳香族である;好ましくは、アリール基は、フェニル、ビフェニル、ナフチル、インデニル、アントラセニル、又はテトラヒドロナフチルである;] [0033] − 「ヘテロアリール基」は、5〜22員と、窒素、酸素、硫黄、及びセレン原子から選択される1〜6個のヘテロ原子を含む、任意選択でカチオン性であってもよい、縮合もしくは非縮合の単環式もしくは多環式基を表し、且つその少なくとも1つの環が芳香族であり;好ましくは、ヘテロアリール基は、アクリジニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾビストリアゾリル、ベンゾピラゾリル、ベンゾピリダジニル、ベンゾキノリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ピリジニル、テトラゾリル、ジヒドロチアゾリル、イミダゾピリジニル、イミダゾリル、インドリル、イソキノリル、ナフトイミダゾリル、ナフトオキサゾリル、ナフトピラゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、オキサゾロピリジル、フェナジニル、フェノオキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリリル、ピラゾイルトリアジル、ピリジル、ピリジノイミダゾリル、ピロリル、キノリル、テトラゾリル、チアジアゾリル、チアゾリル、チアゾロピリジニル、チアゾイルイミダゾリル、チオピリリル、トリアゾリル、キサンチリル、及びそのアンモニウム塩である;] [0034] − 「環式基又はシクロアルキル基」は、5〜22の炭素原子を含み、1つ以上の不飽和を含んでいてもよい縮合もしくは非縮合の単環式もしくは多環式の非芳香族基である;特に、この環式基はシクロヘキシルである;] [0035] − 「ヘテロ環式基又はヘテロ環」は、5〜22員を含み、窒素、酸素、硫黄、及びセレンから選択される1〜6のヘテロ原子を含む、縮合もしくは非縮合の単環式もしくは多環式の非芳香族基である;] [0036] − 「アリーレン」、「ヘテロアリーレン」、「シクロアルキレン」、及び「ヘテロシクロアルキレン」の用語は、上で定義したそれぞれ「アリール」、「ヘテロアリール」、「シクロアルキル」、及び「ヘテロシクロアルキル」基から誘導される二価の基を意味することを意図しており、その二価の基は「アリール」、「ヘテロアリール」、「シクロアルキル」、及び「ヘテロシクロアルキル」基に対して定義したものと同じ基で置換されていてもよい。特にアリーレン基は、フェニレン基、より特に、1,4-フェニレン又は1,3-フェニレンである。特に、アリーレン基は、インドリレン基であり、シクロアルキレン基はシクロヘキシレン基であり、ヘテロシクロアルキレン基はピペラゼン基である;] [0037] − 「アルキル基」は直鎖状又は分枝状のC1〜C16、好ましくはC1〜C8の炭化水素系の基である;] [0038] − 「アルキレン鎖」は二価のC1〜C18鎖を表し、鎖が直鎖状である場合は、特にC1〜C6、より特にC1〜C2であり、任意選択により、ヒドロキシル、(C1〜C2)アルコキシ、(ポリ)ヒドロキシ(C2〜C4)アルコキシ(ジ)(C1〜C2)(アルキル)アミノ、Ra-Za-C(Zb)-、及びRa-Za-S(O)t-基(Za、Zbは同じであるか又は異なっていてよく、酸素もしくは硫黄原子又はNRa’基を表し、Raはアルカリ金属、水素原子、もしくはアルキル基を表すか、又はそのカチオン性分子の別の部分及びRa’が水素原子もしくはアルキル基を表し、tが1又は2である場合、Raは存在しない)から選択される1つ以上の同じか又は異なる基で置換されていてもよい;] [0039] − 「飽和又は不飽和の、任意選択で置換されていてもよいC1〜C20炭化水素系鎖」は、任意選択で、共役していても共役していなくてもよい1つ以上のπ二重結合を含んでいてもよい炭化水素系の、特にC1〜C8の、鎖を表し;特に、この炭化水素系鎖は飽和であり;前記の鎖は、ヒドロキシル、(C1〜C2)アルコキシ、(ポリ)ヒドロキシ(C2〜C4)アルコキシ、(ジ)(C1〜C2)(アルキル)アミノ、Ra-Za-C(Zb)-、及びRa-Za-S(O)t-基(Za、Zbは同じであるか又は異なっていてよく、酸素もしくは硫黄原子又はNRa’基を表し、Raはアルカリ金属、水素原子、もしくはアルキル基を表すか、又はそのカチオン性分子の別の部分及びRa’が水素原子もしくはアルキル基を表し、tが1又は2である場合、Raは存在しない)から選択される、同じであっても異なっていてもよい1つ以上の基で任意選択により置換されていてもよい;] [0040] −アルキル基に対して指定された「任意に置換されていてもよい」という表現は、そのアルキル基が以下の基から選択される1つ以上の基で置換されていてもよいことを暗示している。i)ヒドロキシル、ii)C1〜C4アルコキシ、iii)アシルアミノ、iv)同じか又は異なっていてよい1つ又は2つのC1〜C4アルキル基で任意選択により置換されていてもよいアミノであって、その複数アルキル基が、それらが結合している窒素原子と共に、窒素であるか窒素ではない別のヘテロ原子を任意選択で含んでいてもよい5〜7員を含むヘテロ環を形成していてもよい、v)あるいは、四級アンモニウム基-N+R’R’’R’’’, M−(R’、R’’、R’’’は同じであるか異なっていてよく、水素原子又はC1〜C4アルキル基を表すか、又は-N+R’R’’R’’’が、C1〜C4アルキル基で任意選択により置換されていてもよいヘテロアリール(たとえば、イミダゾリウム)を形成し、M−はアニオン性対イオンを表す;] [0041] − 「アルコキシ基」は、アルキルオキシ又はアルキル-O-基であり、そのアルキル基は直鎖状又は分枝状のC1〜C16、好ましくはC1〜C8の炭化水素系基であり;] [0042] − 「アルキルチオ基」は、アルキル-S-基であり、そのアルキル基は直鎖状又は分枝状のC1〜C16、好ましくはC1〜C8の炭化水素系基であり、そのアルキルチオ基が任意選択で置換されているという場合、このことはそのアルキル基が任意選択により、上で定義したように置換されていてもよいことを暗示している;] [0043] − 値の範囲の限界を区切る境界値は、この値の範囲に含まれる;] [0044] − 「有機又は無機酸の塩」は、より特に、化粧品として許容可能な酸から誘導される塩から選択され、塩は、例えば、i)塩酸HClから、ii)臭化水素酸HBrから、iii)硫酸H2SO4から、iv)アルキルスルホン酸:Alk-S(O)2OH(例えば、メチルスルホン酸及びエチルスルホン酸)から、v)アリールスルホン酸:Ar-S(O)2OHから(例えば、ベンゼンスルホン酸から及びトルエンスルホン酸から)、vi)クエン酸から、vii)コハク酸から、viii)酒石酸から、ix)乳酸から、x)アルコキシスルフィン酸:Alk-O-S(O)OHから(例えば、メトキシスルフィン酸から、及びエトキシスルフィン酸から)、xi)アリールオキシスルフィン酸から(例えばトルエンオキシスルフィン酸から及びフェノキシスルフィン酸から)、xii)リン酸H3PO4から、xiii)酢酸CH3C(O)OHから、xiv)トリフリック酸CF3SO3Hから、及びxv)テトラフルオロホウ酸HBF4から、誘導される。] [0045] − 「アニオン性対イオン」は、染料のカチオン電荷と結びついたアニオン又はアニオン性基であり、より特に、このアニオン性対イオンは以下のものから選択される:i)ハロゲン化物(ハライド)、例えば、クロライド又はブロマイド、ii)硝酸イオン、iii)スルホン酸イオン、とりわけC1〜C6アルキルスルホン酸イオン(Alk-S(O)2O−)、例えば、メチルスルホネート又はメシレート及びエチルスルホネート、iv)アリールスルホネート(Ar-S(O)2O−)、例えば、ベンゼンスルホネート及びトルエンスルホネート又はトシレート、v)クエン酸イオン(シトレート)、vi)コハク酸イオン(スクシネート)、vii)酒石酸イオン(タータレート)、viii)乳酸イオン(ラクテート)、ix)アルキルスルホネート(Alk-O-S(O)O−)、例えば、メチルスルホネート及びエチルスルホネート、x)アリールサルフェート(Ar-O-S(O)O−)、例えば、ベンゼンサルフェート及びトルエンサルフェート、xi)アルコキシサルフェート(Alk-O-S(O)2O−)、例えば、メトキシサルフェート及びエトキシサルフェート、xii)アリールオキシサルフェート(Ar-O-S(O)2O−)、xiii)リン酸イオン(ホスフェート)、xiv)酢酸イオン(アセテート)、xv)トリフレート、及びxvi)ボレート類、例えば、テトラフルオロボレート。] [0046] −「溶媒和物」は、水和物、およびまた、直鎖状又は分枝状のC1〜C4アルコール、例えば、エタノール、イソプロパノール、又はn-プロパノールとの結合物を表す。] [0047] 上で定義した式(I)の染料は、染料化合物、すなわち、可視スペクトル中で光を吸収しうる発色団(クロモフォア)Aを含む化合物である。さらに、式(I)の本発明のいくつかの染料は、それに加えて、蛍光染料であり、すなわち、それらは250〜800nmの波長λabsにおいてUV光又は可視範囲で光を吸収することができ、且つ400〜800nmの、吸収したものよりも長い発光波長λemの可視範囲で光を再放射することができる発色団(クロモフォア)Aを含む。この吸収波長と発光波長との間の差は一般にストークシフトといわれ、1nm〜100nmである。] [0048] 好ましくは、本発明の式(I)の蛍光性でもある染料は、400〜800nmの可視範囲λabsで吸収でき、且つ400〜800nmの可視範囲λemで再放射できる染料である。より特に、式(I)の染料は420〜550nmのλabsで吸収でき、470〜600nmのλemの可視範囲で再放射できる染料である。] [0049] 本発明で用いることができるクロモフォアAに関しては、以下のものから誘導される基を挙げることができる。アクリジン、アクリドン、アントラアンスロン、アントラピリミジン、アントラキノン、アジン、アゾ、アゾメチン、ベンズアントロン、ベンズイミダゾール、ベンズイミダゾロン、ベンゾインドール、ベンゾオキサゾール、ベンゾピラン、ベンゾチアゾール、ベンゾキノン、ビスアジン、ビスイソインドリン、カルボキサニリド、クマリン、シアニン(例えば、アザカルボシアニン、ジアザカルボシアニン、ジアザヘミシアニン/ヒドラゾン、ヘミシアニン/スチリル、テトラアザカルボシアニン)、ジアジン、ジケトピロロピロール、ジオキサジン、ジフェニルアミン、ジフェニルメタン、ジチアジン、フラボノイド、例えば、フラバントロン及びフラボン、フルオリンジン、ホルマザン、ヒドラゾン、特に、アリールヒドラゾン、ヒドロキシケトン、インダミン、インドアントロン、インジゴイド、及びシュードインジゴイド、インドフェノール、インドアニリン、イソインドリン、イソインドリノン、イソビオールアントロン、ラクトン、メチン、ナフタルイミド、ナフトアニリド、ナフトラクタム、ナフトキノン、ニトロ、特に、ニトロ(ヘテロ)芳香族、オキサジアゾール、オキサジン、ペリロン、ペリノン、ペリレン、フェナジン、フェノチアジン、フタロシアニン、ポリエン/カロテノイド、ポルフィリン、ピロアントロン、ピラゾールアントロン、ピラゾロン、ピリミジノアントロン、ピロニン、キナクリドン、キノリン、キノフタロン、スクアラン、スチルベン、チアジン、チオインジゴ、チオピロニン、トリアリールメタン、及びキサンテンの各染料。] [0050] 本発明に用いることができる蛍光クロモフォアAに関しては、以下のものから誘導される基を挙げることができる。ベンゾイミダゾロン、ベンゾオキサゾール、クマリン、ジフルオロ-{2-[(2H-ピロール-2-イリデン-kN)メチル]-1H-ピロラート-kN}ボロン(BODIPY(登録商標))、ジケトピロロピロール、フルオロインジン、(ポリ)メチン(特に、シアニン及びスチリル/ヘミシアニン)、ナフタルイミド、ナフタニリド、ナフチルアミン(例えば、ダンシル(dansyl))、オキサジアゾール、オキサジン、ペリロン、ペリノン、スチルベン、及びキサンタンの各染料。] [0051] EP 1133975、WO 03/029359、EP 860636、WO 95/01772、WO 95/15144、EP 714954に記載された蛍光染料、及び、K. Venkataramanによる辞典「The chemistry of synthetic dye」, 1952, Academic Press, 第1〜7巻;「Kirk Othmer」の「Chemical technology」の「Dyes and Dye Intermediate」の章, 1993, Wiley and Sons;及び、辞典「Ullmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry」第7版, Wiley and Sonsの様々な章;ハンドブックである「A Guide to Fluorescent Probes and Labeling Technologies, 第10版, Molecular Probes/Invitrogen-Oregon 2005(インターネットで入手可能)又はその以前に出版された版、に列挙されたものも挙げることができる。] [0052] 本発明に従って用いることができるニトロクロモフォアAの中では、以下に限定されないが、以下の染料から誘導される基を挙げることができる: − 1,4-ジアミノ-2-ニトロベンゼン − 1-アミノ-2-ニトロ-4-β-ヒドロキシエチルアミノベンゼン − 1-アミノ-2-ニトロ-4-ビス(β-ヒドロキシエチル)アミノベンゼン − 1,4-ビス(β-ヒドロキシエチルアミノ)-2-ニトロベンゼン − 1-β-ヒドロキシエチルアミノ-2-ニトロ-4-ビス(β-ヒドロキシエチルアミノ)ベンゼン − 1-β-ヒドロキシエチルアミノ-2-ニトロ-4-アミノベンゼン − 1-β-ヒドロキシエチルアミノ-2-ニトロ-4-(エチル)(β-ヒドロキシ-エチル)アミノベンゼン − 1-アミノ-3-メチル-4-β-ヒドロキシエチルアミノ-6-ニトロベンゼン − 1-アミノ-2-ニトロ-4-β-ヒドロキシエチルアミノ-5-クロロベンゼン − 1,2-ジアミノ-4-ニトロベンゼン − 1-アミノ-2-β-ヒドロキシエチルアミノ-5-ニトロベンゼン − 1,2-ビス(β-ヒドロキシエチルアミノ)-4-ニトロベンゼン − 1-アミノ-2-トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミノ-5-ニトロベンゼン − 1-ヒドロキシ-2-アミノ-5-ニトロベンゼン − 1-ヒドロキシ-2-アミノ-4-ニトロベンゼン − 1-ヒドロキシ-3-ニトロ-4-アミノベンゼン − 1-ヒドロキシ-2-アミノ-4,6-ジニトロベンゼン − 1-β-ヒドロキシエチルオキシ-2-β-ヒドロキシエチルアミノ-5-ニトロベンゼン − 1-メトキシ-2-β-ヒドロキシエチルアミノ-5-ニトロベンゼン − 1-β-ヒドロキシエチルオキシ-3-メチルアミノ-4-ニトロベンゼン − 1-β,γ-ジヒドロキシプロピルオキシ-3-メチルアミノ-4-ニトロベンゼン − 1-β-ヒドロキシエチルアミノ-4-β,γ-ジヒドロキシプロピルオキシ-2-ニトロベンゼン − 1-β,γ-ジヒドロキシプロピルアミノ-4-トリフルオロメチル-2-ニトロベンゼン − 1-β-ヒドロキシエチルアミノ-4-トリフルオロメチル-2-ニトロベンゼン − 1-β-ヒドロキシエチルアミノ-3-メチル-2-ニトロベンゼン − 1-β-アミノエチルアミノ-5-メトキシ-2-ニトロベンゼン − 1-ヒドロキシ-2-クロロ-6-エチルアミノ-4-ニトロベンゼン − 1-ヒドロキシ-2-クロロ-6-アミノ-4-ニトロベンゼン − 1-ヒドロキシ-6-ビス(β-ヒドロキシエチル)アミノ-3-ニトロベンゼン − 1-β-ヒドロキシエチルアミノ-2-ニトロベンゼン − 1-ヒドロキシ-4-β-ヒドロキシエチルアミノ-3-ニトロベンゼン。] [0053] 本発明に従って用いることができるアゾクロモフォア(アゾ発色団)の中では、国際出願WO 95/15144、WO 95/01772、及びEP 714954に記載されたカチオン性アゾ染料から誘導される基を挙げることができる。] [0054] アゾクロモフォアのなかでは、「Color Index International 3rd Edition」に記載されたものも挙げることができ、特に以下の化合物が挙げられる。 −ディスパースレッド17(Disperse Red 17) −アシッドイエロー9(Acid Yellow 9) −アシッドブラック1(Acid Black 1) −ベーシックレッド22(Basic Red 22) − ベーシックレッド76(Basic Red 76) −ベーシックイエロー57(Basic Yellow 57) −ベーシックブラウン16(Basic Brown 16) − アシッドイエロー36(Acid Yellow 36) −アシッドオレンジ7(Acid Orange 7) −アシッドレッド33(Acid Red 33) − アシッドレッド35(Acid Red 35) − ベーシックブラウン17(Basic Brown 17) − アシッドイエロー23(Acid Yellow 23) − アシッドオレンジ24(Acid Orange 24) −ディスパースブラック9(Disperse Black 9)。] [0055] 1-(4’-アミノジフェニルアゾ)-2-メチル-4-ビス(β-ヒドロキシエチル)アミノベンゼン、及び4-ヒドロキシ-3-(2-メトキシフェニルアゾ)-1-ナフタレンスルホン酸も挙げられる。] [0056] キノンクロモフォア(キノン発色団)Aのなかでは、上述したColor Index Internationalであげられているものが好適であり、後者のなかでも、とりわけ、以下の染料から誘導される基が挙げられる: −ディスパースレッド15(Disperse Red 15) −ソルベントバイオレット13(Solvent Violet 13) −アシッドバイオレット43(Acid Violet 43) −ディスパースバイオレット1(Disperse Violet 1) − ディスパースバイオレット4(Disperse Violet 4) −ディスパースブルー1(Disperse Blue 1) − ディスパースバイオレット8(Disperse Violet 8) − ディスパースブルー3(Disperse Blue 3) − ディスパースレッド11(Disperse Red 11) −アシッドブルー62(Acid Blue 62) − ディスパースブルー7(Disperse Blue 7) −ベーシックブルー22(Basic Blue 22) − ディスパースバイオレット15(Disperse Violet 15) − ベーシックブルー99(Basic Blue 99)] [0057] 及び、さらに以下の化合物も挙げられる: − 1-N-メチルモルホリニウムプロピルアミノ-4-ヒドロキシアントラキノン − 1-アミノプロピルアミノ-4-メチルアミノアントラキノン − 1-アミノプロピルアミノアントラキノン − 5-β-ヒドロキシエチル-1,4-ジアミノアントラキノン − 2-アミノエチルアミノアントラキノン − 1,4-ビス(β,γ-ジヒドロキシプロピルアミノ)アントラキノン。] [0058] アジンクロモフォアA(アジン発色団A)のなかでは、International Colour Indexに挙げられているものが好適であり、例えば、以下の染料から誘導される基が好適である: −ベーシックブルー17(Basic Blue 17) −ベーシックレッド2(Basic Red 2)] [0059] 本発明に従って用いることができるトリアリールメタンクロモフォアA(トリアリールメタン発色団A)のなかでは、Colour Indexに挙げられているものに加えて、以下の染料から誘導された基が挙げられる: −ベーシックグリーン1(Basic Green 1) −アシッドブルー9(Acid Blue 9) − ベーシックバイオレット3(Basic Violet 3) − ベーシックバイオレット14(Basic Violet 14) −ベーシックブルー7(Basic Blue 7) −アシッドバイオレット49(Acid Violet 49) − ベーシックブルー26(Basic Blue 26) − アシッドブルー7(Acid Blue 7)] [0060] 本発明に従って用いることができるインドアミンクロモフォアA(インドアミン発色団A)のなかでは、以下の染料から誘導される基を挙げることができる: − 2-β-ヒドロキシエチルアミノ-5-[ビス(β-4’-ヒドロキシエチル)アミノ]アニリノ-1,4-ベンゾキノン − 2-β-ヒドロキシエチルアミノ-5-(2’-メトキシ-4’-アミノ)アニリノ-1,4-ベンゾキノン − 3-N-(2’-クロロ-4’-ヒドロキシ)フェニルアセチルアミノ-6-メトキシ-1,4-ベンゾキノンイミン − 3-N-(3’-クロロ-4’-メチルアミノ)フェニルウレイド-6-メチル-1,4-ベンゾキノンイミン − 3-[4’-N-(エチルカルバミルメチル)アミノ]フェニルウレイド-6-メチル-1,4-ベンゾキノンイミン] [0061] US 5888252、EP 1133975、WO 03/029359、EP 860636、WO 95/01772、WO 95/15144、及びEP 714954に記載されたクロモフォアも挙げることができる。K. Venkataramanによる辞典「The chemistry of synthetic dye」, 1952, Academic Press vol. 1〜7、辞典「kirk Othmer Chemical Technology」の「Dye and Dye Intermediate」の章, 1993, Wiley and Sons、及び辞典「Ullmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry」, 第7版, Wiley and Sonsの様々な章に挙げられたものも挙げることができる。] [0062] 好ましくは、クロモフォアAは、アゾ、アントラキノン、及びヒドラゾン型の染料から誘導されるものから選択される。] [0063] 好ましくは、蛍光クロモフォアAは、クマリン、(ポリ)メチン(特に、シアニン、及びスチリル/ヘミシアニン)、及びナフタルイミド型の染料から誘導されたものから選択される。] [0064] 一つの変法によれば、式(I)のAは、少なくとも1つの上記クロモフォアが有する、あるいは上記クロモフォアに含まれた、少なくとも1つのカチオン性基を含む。] [0065] 好ましくは、そのカチオン性基は、第四級アンモニウムである。] [0066] これらのカチオン性基は、例えば、アルキルアンモニウム、アクリジニウム、ベンズイミダゾリウム、ベンゾビストリアゾリウム、ベンゾピラゾリウム、ベンゾピリダジニウム、ベンゾキノリウム、ベンゾチアゾリウム、ベンゾトリアゾリウム、ベンゾオキサゾリウム、ビピリジニウム、ビステトラゾリウム、ジハイドロチアゾリウム、イミダゾピリジニウム、イミダゾリウム、インドリウム、イソキノリウム、ナフトイミダゾリウム、ナフトオキサゾリウム、ナフトピラゾリウム、オキサジアゾリウム、オキサゾリウム、オキサゾロピリジニウム、オキソニウム、フェナジニウム、フェノオキサゾリウム、ピラジニウム、ピラゾリウム、ピラゾイルトリアゾリウム、ピリジニウム、ピリジノイミダゾリウム、ピロリウム、ピリリウム、キノリウム、テトラゾリウム、チアジアゾリウム、チアゾリウム、チアゾロピリジニウム、チアゾイルイミダゾリウム、チオピリリウム、トリアゾリウム、又はキサンチリウム基である。] [0067] 本発明で用いることができるカチオン性クロモフォアAの例は上に述べた。その他の例は、特許出願WO 95/01772、WO 95/15144、EP 714954、EP 318294、及びWO 03/029359に示されている。] [0068] 特定の態様によれば、式(I)又は(II)中のA基、A’基は、少なくとも1つのカチオン性アゾクロモフォアを含み、それは例えば以下に記載されている。EP 850636、FR 2788433、EP 920856、WO 9948465、FR 2757385、EP 850637、EP 918053、WO 9744004、FR 2570946、FR 2285851、DE 2538363、FR 2189006、FR 1560664、FR 1540423、FR 1567219、FR 1516943、FR 1221122、DE 4220388、DE 4137005、WO 0166646、US 5708151、WO 9501772、WO 515144、GB 1195386、US 3524842、US 5879413、EP 1062940、EP 1133976、GB 738585、DE 2527638、FR 2275462、GB 1974-27645、Acta Histochem.(1978), 61(1), 48-52; Tsitologiya (1968), 10(3), 403-5; Zh. Obshch. Khim. (1970), 40(1), 195-202; Ann. Chim. (Rome) (1975), 65(5-6), 305-14; Journal of the Chinese Chemical Society (Taipei) (1998), 45(1), 209-211; Rev. Roum. Chim. (1988), 33(4), 377-83; Text. Res. J. (1984), 54(2), 105-7; Chim. Ind. (Milan) (1974), 56(9), 600-3; Khim. Tekhnol. (1979), 22(5), 548-53; Ger. Monatsh. Chem. (1975), 106(3), 643-8;MRL Bull. Res. Dev. (1992), 6(2), 21-7; Lihua Jianyan, Huaxue Fence (1993), 29(4), 233-4; Dyes Pigm. (1992), 19(1), 69-79; Dyes Pigm. (1989), 11(3), 16 3-72。] [0069] 好ましくは、クロモフォア(発色団)は、アゾ、アゾメチン、及びシアニン型の染料(例えば、アザカルボシアニン、ジアザカルボシアニン、ジアザヘミシアニン/ヒドラゾン、ヘミシアニン/スチリルの染料類)から誘導されたものから選択される。] [0070] 本発明の一つの変法によれば、式(I)の染料は、少なくとも1つの第四級アンモニウム基Aを含むカチオン染料であり、基Aは以下: で表され、 Wは、第四級アンモニウムを含み、任意選択で好ましくは1つ以上の(C1〜C4)アルキル基で置換されていてもよい、ヘテロアリールを表し; Arは、i)フェニル又はピリジウム型などの5又は6員の(ヘテロ)アリール基、又はii)ナフチル、ベンゾピリジニル、インドリニル、又はベンゾインドリニル型の(ヘテロ)芳香族ビシクロ環を表し、Arは任意に1つ以上のハロゲン原子、好ましくは塩素又はフッ素で;1つ以上の好ましくはC1〜C4のアルキル基で;1つ以上のヒドロキシル基で;1つ以上のアルコキシ基で、1つ以上のヒドロキシアルキル基で、1つ以上のアミノ又は(ジ)アルキルアミノ基(好ましくはアルキル部分がC1〜C4である)で、任意選択により置換されていてもよく; Zは、酸素もしくは硫黄原子、又はNR’基(R’は(ヒドロキシル)(C1〜C4)アルキル基を表す)を表す。] [0071] 本発明の別の特定の態様によれば、式(I)の本発明のカチオン性蛍光染料は、少なくとも1つの蛍光性クロモフォアと第四級アンモニウム基とを含み、 Aは、 を表し、 Wは、第四級アンモニウムを含むヘテロ環又はヘテロアリールを表し; Arは、i)5員又はフェニルもしくはピリジウム型の6員の(ヘテロ)アリール基、又はii)ナフチル、ベンゾピリジニウム、インドリニル、又はベンゾインドリニル型の(ヘテロ)芳香族ビシクロ環を表し、Arは、1つ以上のハロゲン原子、好ましくは塩素又はフッ素で;1つ以上の好ましくはC1〜C4のアルキル基で;1つ以上のヒドロキシル基で;1つ以上のアルコキシ基で;1つ以上のヒドロキシアルキル基で;1つ以上のアミノ又は(ジ)アルキルアミノ基(好ましくはアルキル部分がC1〜C4である)で;1つ以上のアシルアミノ基で;1つ以上の5又は6員を含むヘテロシクロアルキルもしくはヘテロアリール基(好ましくは、ピロリジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、及びイミダゾリニルから選択される)、によって任意選択で置換されていてもよく; Rc、Rdは、同じであるか又は異なっていてよく、水素原子又はC1〜C4アルキル基を表し; Zは、酸素もしくは硫黄原子、又はNR’基(R’は(ヒドロキシ)(C1〜C4)アルキル基を表す)を表す。] [0072] 特定の態様によれば、Zは、アゾ官能基又は二重結合-C(Rc)=C(Rd)-に対して、Ar上のパラ位にある。] [0073] 本発明の別の特定の態様は、pが0(ゼロ)である式(I)の染料に関する。別の態様は、pが1である式(I)の染料に関する。] [0074] 本発明の特定の態様によれば、式(I)の染料は、Yがカルボニル基を表し、L’は任意選択で1又は2つのヘテロ原子(例えば酸素)で中断されていてもよく、また任意選択でその末端のそれぞれにヘテロ原子(例えば、酸素、もしくはNR(Rは水素原子もしくは(C1〜C4)アルキル基を表す)を有していてもよいC2〜C6アルキレン(例えば、エチレン)又はアリーレン(例えば、フェニレン)を表す。] [0075] 例としては、下記式(I)の染料を挙げることができる。] [0076] ] [0077] ] [0078] 上記式中、Anはアニオン性対イオンを表す。] [0079] 以下に続く具体的態様の全てについて、式(I)の新規な染料の調製のために、当業者は、反応性官能基(例えば、ケトン官能基)をどのように予め保護し、次に合成反応の必要性のためにそれらを脱保護するか知っており、それは保護/脱保護の公知の従来法、例えばT.W. Green, John Wiley & Sons出版, NY, 1981、又はP. Kocienski, “Protecting Groups”, P. Kociensky, Thieme, 第3版, 2005により、上で言及された書籍において記載されている方法による。] [0080] これらの染料は、当業者に公知の方法、例えば、「Colour Chemistry, Heinrich Zollinger, Wiley-VCH, Weinheim, 2003」にしたがって調製することができる。] [0081] 最初の可能性に従えば、少なくとも2つの求核性官能基Nuを含む化合物C1は、充分な量の「反応性クロモフォアA」又はそのような「反応性クロモフォア」を含む化合物、言い換えれば、求電子官能基Eを含む化合物と反応させられて、それによって共有結合又は二価の連結基Σを形成することができる。] [0082] ] [0083] 上記式中、Nuは求核性基を表し;Eは求電子性基を表し;A、Y、L、L’、Csat、p、及びp’は上で定義したとおりであり、例えば、生成されうる共有結合又は二価の基Σは、求電子剤と求核剤との縮合に基づいて以下の表に記載している。] [0084] ] [0085] ] [0086] 特に、Advanced Organic Chemistry, J. March, 第4版, John Wiley & Sons, 1992を参照することができる。] [0087] その他の変法に従い、以下の反応スキームにしたがって、本発明の染料を合成することができる。] [0088] ] [0089] 上記式中、A、Y、L、L’、p、p’、Csat、Σ、Nu、及びEは、上で定義したとおりである。] [0090] ] [0091] 上記式中、A、Y、L、L’、p、p’、Csat、Σは、上で定義したとおりであり、Lgは求核種に対する脱離基(nucleofuge leaving group)、例えばハライド、特にブロマイドもしくはクロライド、メシレート、又はトシレートを表す。] [0092] ] [0093] 上記式中、A、Y、L、L’、p、p’、Csat、Σ、Nu、及びEは、上で定義したとおりである。] [0094] ] [0095] 式中、Y’はチオール官能基の保護基を表し、且つA、L、p、Csat、Σ、Nu、及びEは、上で定義したとおりである。] [0096] ] [0097] 上記式中、A、Y、L、L’、p、p’、Csat、Lg、及びΣは、上で定義したとおりである。] [0098] 本発明の別の主題は、式(I)の少なくとも1種の染料を含む組成物に関する。式(I)の染料の少なくとも1種の存在に加えて、本発明の組成物は、化粧品として許容可能な酸性剤又は塩基性剤、特に塩基性剤をさらに含んでいてもよい。] [0099] この染料組成物のpHは、一般に、約5〜約12の間、好ましくは9〜11である。pHは、通常、ケラチン繊維の染色に用いられる以下に定義する酸性化剤又は塩基性化剤を用いて、あるいは従来の緩衝剤システムを用いて、所望の値に調節することができる。] [0100] 化粧品として許容可能な酸性化剤又は塩基性化剤のなかでは、無機及び有機酸、例えば、塩酸HCl、臭化水素酸HBr、硫酸H2SO4、リン酸H3PO4、アルキルスルホン酸:Alk-S(O)2OH、例えば、メチルスルホン酸及びエチルスルホン酸、アリールスルホン酸:Ar-S(O)2OH、例えば、ベンゼンスルホン酸及びトルエンスルホン酸、クエン酸、コハク酸、酒石酸;乳酸;アルコキシスルフィン酸:Alk-O-S(O)OH、例えば、メトキシスルフィン酸及びエトキシスルフィン酸;アリールオキシスルフィン酸、例えば、トルエンオキシスルフィン酸及びフェノキシスルフィン酸;カルボン酸、例えば、酢酸CH3C(O)OH、酒石酸、クエン酸、乳酸、トリフリックアシッド;CF3SO3H、及びテトラフルオロホウ酸HBF4が挙げられる。] [0101] 化粧品として許容可能な塩基性又は塩基性化剤のなかでは、例として、アンモニア水、アルカリ金属炭酸塩、アルカノールアミン(例えば、モノ-、ジ-、及びトリエタノールアミン、並びにその誘導体)、水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウム、並びに下記式(γ)の化合物が挙げられる。] [0102] ] [0103] 上記式中、Waは、ヒドロキシル基又はC1〜C4アルキル基で任意選択により置換されていてもよいプロピレン基であり;Ra1、Ra2、Ra3、及びRa4は同じであるか異なり、水素原子、又はC1〜C4アルキルもしくはC1〜C4ヒドロキシアルキル基を表す。] [0104] 本発明に用いることができる染料組成物は、一般に、組成物の総質量に対して0.001%〜50%の量の式(I)の染料を含む。好ましくは、この量は、組成物の総質量に対して、0.005質量%〜20質量%、さらになお好ましくは0.01質量%〜5質量%である。] [0105] 本染料組成物は、さらに、追加の直接染料を含んでいてもよい。これらの直接染料は、例えば、中性、酸性、又はカチオン性のニトロベンゼン直接染料、中性、酸性、又はカチオン性のアゾ直接染料、テトラアザペンタメチン染料、中性、酸性、又はカチオン性のキノン、特に、アントラキノン染料、アジン直接染料、トリアリールメタン直接染料、インドアミン直接染料、及び中性の直接染料から選択される。] [0106] 中性の直接染料のなかでは、ローソン、ユグロン、アリザリン、プルプリン、カルミン酸、ケルメス酸、プルプロガリン、プロトカテカルデヒド、インジゴ、イサチン、クルクミン、スピヌロシン、及びアピゲニンジンが挙げられる。これらの中性染料を含む抽出物又は煎じ汁、特に湿布又はヘンナ系(henna-based)の抽出物も用いることができる。] [0107] 本染料組成物は、ケラチン繊維の染色に従来用いられている1種以上の酸化ベース及び/又は1種以上のカップラーを含んでいてもよい。] [0108] 酸化ベースのなかでは、パラ-フェニレンジアミン類、ビスフェニルアルキレンジアミン類、パラ-アミノフェノール類、ビス-パラ-アミノフェノール類、オルト-アミノフェノール類、ヘテロ環式塩基、及びそれらの付加塩が挙げられる。] [0109] これらのカップラーのなかでは、特に、メタ-フェニレンジアミン類、メタ-アミノフェノール類、メタ-ジフェノール類、ナフタレンカップラー、ヘテロ環式カップラー、及びそれらの付加塩が挙げられる。] [0110] カップラー(1種又は複数種)は、それぞれが一般に染料組成物の総質量の0.001質量%〜10質量%、好ましくは0.005%〜6%の量で存在する。] [0111] 染料組成物中に存在する酸化ベース(1種又は複数)は、一般に、それぞれが染料組成物の総質量の0.001質量%〜10質量%、好ましくは0.005質量%〜6質量%の量で存在する。] [0112] 一般に、本発明との関連で用いることができる酸化ベースの、又はカップラーの付加塩は、特に、酸との付加塩、たとえば、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、乳酸塩、トシレート、ベンゼンスルホネート、リン酸塩、及び酢酸塩、ならびに塩基、例えば、アルカリ金属(例えば、ナトリウム又はカリウム)の水酸化物、アンモニア水、アミン、又はアルカノールアミンとの付加塩、から選択される。] [0113] 染色のために好適な媒体(これは染料担体ともいわれる)は、一般に、水、又は水と少なくとも1種の有機溶媒との混合物を含む化粧品媒体である。有機溶媒としては、例えば、C1〜C4低級アルカノール(例えば、エタノール及びイソプロパノール);ポリオール及びポリオールエーテル(例えば、2-ブトキシエタノール、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、及びジエチレングリコールモノメチルエーテル、及びまた、芳香族アルコール(例えば、ベンジルアルコール又はフェノキシエタノール)、並びにそれらの混合物が挙げられる。] [0114] 溶媒は、それが存在する場合は、染料組成物の総質量に対して好ましくは約1質量%〜約99質量%、好ましくは約5質量%〜約95質量%の割合で存在することが好ましい。] [0115] 本染料組成物は、毛髪染料組成物に従来用いられている様々な助剤、例えば、アニオン、カチオン、ノニオン、両性、又は両性イオン性の界面活性剤又はその混合物、アニオン、カチオン、ノニオン、両性、又は両性イオン性ポリマー又はその混合物、無機もしくは有機増粘剤、特にアニオン、カチオン、ノニオン、及び両性会合ポリマー増粘剤、抗酸化剤、浸透剤、金属イオン封鎖剤、香料、緩衝剤、分散化剤、コンディショニング剤、例えば、変性又は未変性の揮発性又は不揮発性のシリコーン、例えば、アミノシリコーン、フィルム形成剤、セラミド、保存料、乳白剤、又は導電性ポリマーを含むこともできる。] [0116] 上記助剤は、一般にそれらのそれぞれについて、組成物の総質量に対して0.01質量%〜20質量%の量で存在する。] [0117] もちろん、当業者はこれ又はこれらの可能な追加の化合物を、本発明による染料組成物に伴う内在する有利な特性が、考えているその添加物によって損なわれないか又は実質的に損なわれないように選択するように注意を払うであろう。] [0118] 本染料組成物は様々な形態、例えば、液体、クリーム、又はゲルの形態、あるいはケラチン繊維、特に髪を染色するために適した任意の他の形態であってよい。] [0119] 本発明の別の主題は、任意選択で酸性剤又は塩基性剤、好ましくは塩基性剤が存在してもよい下で、上で定義した式(I)の少なくとも1種の染料を含む化粧料組成物をケラチン繊維に適用することからなる染色方法である。] [0120] 本発明にしたがう、ケラチン繊維、特に暗色のケラチン繊維を染色するための方法は、好適な化粧品媒体中に式(I)の少なくとも1種の染料又は式(I)の少なくとも1種の蛍光染料を含む染料組成物をケラチン物質に適用することからなる。] [0121] 特定の態様によれば、本発明の方法において、式(I)の少なくとも1種の染料を含む組成物の適用後に後処理として塩基性剤が適用される。] [0122] この後処理は短時間、特に1秒〜30分、好ましくは1分〜15分、であってよく、酸性剤又は塩基性剤を用いる。] [0123] 特定の態様によれば、本発明の方法において、式(I)の少なくとも1種の染料を含む組成物の適用と同時に塩基性剤が適用される。] [0124] 別の特定の態様によれば、本発明の方法において、式(I)の少なくとも1種の染料を含む組成物の適用後の後処理として、還元剤が適用される。] [0125] 別の特定の態様によれば、本発明の方法において、式(I)の少なくとも1種の染料を含む組成物の適用の前に前処理として還元剤が適用される。] [0126] 別の特定の態様によれば、本発明の方法において、式(I)の少なくとも1種の染料を含む組成物と同時に還元剤が適用される。] [0127] この還元剤は、チオール、例えば、システイン、ホモシステイン又はチオ乳酸、これらのチオールの塩、ホスフィン類、重亜硫酸塩、亜硫酸塩、チオグリコール酸及びそのエステル、特にグリセリルモノチオグリコレート及びチオグリセロールから選択してよい。この還元剤はまた、ボロヒドリド及びその誘導体、例えば、ボロヒドリドの塩、シアノボロヒドリドの塩、トリアセトキシボロヒドリドの塩又はトリメトキシボロヒドリドの塩(ナトリウム塩、リチウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、第四級アンモニウム(テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラ-n-ブチルアンモニウム、又はベンジルトリエチルアンモニウム)塩、及びカテコールボランから選択してよい。] [0128] 本発明の特定の態様は、式(I)の蛍光染料を還元剤なしで髪に適用し、酸性又は塩基性の後処理なしの方法に関する。] [0129] 酸化剤を用いた処理を、任意選択で組み合わせてもよい。好ましくは、本発明のケラチン繊維を染色する方法は、ケラチン繊維に酸化剤を適用することからなる追加の工程を含む。当分野で慣用される任意の種類の酸化剤が用いられる。したがって、酸化剤は、過酸化水素、過酸化尿素、アルカリ金属臭素酸塩、過酸化塩(例えば、過ホウ酸塩及び過硫酸塩)、及びまた、酵素から選択してよく、酵素の中では、ペルオキシダーゼ、2-電子オキシドリダクターゼ(例えば、ウリカーゼ)及び4-電子オキシゲナーゼ(例えば、ラッカーゼ)が挙げられる。過酸化水素の使用が特に好ましい。そのような処理の時間は、1秒〜40分、好ましくは15秒〜15分である。] [0130] 本発明の染料組成物の適用は、一般に、常温で行われる。しかし、それは20〜180℃の範囲の温度で行ってもよい。] [0131] 本発明の主題は、複数区画の染色用デバイス、すなわち染色用「キット」にも関し、このキットにおいては第一の区画が少なくとも1種の式(I)の化合物を含む染料組成物を含み、且つ第二の区画が、ヘテロ環式又はカルボニル連結基のチオール官能性を自由にすることができる、化粧品として許容可能な酸性剤又は塩基性剤を含む。] [0132] これらの区画の1つは、直接染料又は酸化染料タイプの1種以上のその他の染料を含んでもよい。] [0133] 本発明は、第一の区画が少なくとも1種の式(I)の染料を含む染料組成物を含み;カルボニル又はヘテロ環式連結基のチオール官能基を自由にすることができる、化粧品として許容可能な酸性剤又は塩基性剤;及び第三の区画が酸化剤を含む、複数区画デバイスにも関する。] [0134] 上述したデバイスのそれぞれは、その所望の混合物を髪に供給するための手段、例えば、FR 2586913に記載されたデバイスなどを具えていることができる。] [0135] 以下の例は、特許請求の範囲に記載したものの範囲の限度で、事実上限定することなく本発明を説明するために役立つ。以下の例の染料は、慣用の分光法及び分光分析法によって完全に特性付けがされている。] [0136] 〔合成例〕 [実施例1]1,1’-[(1,4-ジオキソブタン-1,4-ジイル)ビス(スルファンジイルエタン-2,1-ジイル)]ビス(4-{[メチル(フェニル)ヒドラゾノ]メチル}ピリジニウム)ジクロライド[1]] [0137] ] [0138] 合成スキーム] [0139] [手順] 段階1: 4-{[メチル(フェニル)ヒドラゾノ]メチル}-1-(2-スルファニルエチル)ピリジニウムクロライドの合成] [0140] 1gの化合物[a]を50mlの水/エタノールの1/1混合物に溶かす。20mlの水中の2当量の3-[ビス(2-カルボキシエチル)ホスフィノ]プロピオン酸ハイドロクロライド水和物の溶液、及び10mlの水中の4当量の重炭酸ナトリウムの溶液を、その混合物に添加する。40℃にて不活性雰囲気下で30分間撹拌した後、この反応混合物を2-プロパノール中に注ぎ、黄色沈殿物を濾過する。] [0141] 段階2: 1,1’-[(1,4-ジオキソブタン-1,4-ジイル)ビス(スルファンジイルエタン-2,1-ジイル)ビス(4-{[メチル(フェニル)ヒドラゾノ]メチル}ピリジニウム)ジクロライド[1]の合成] [0142] 200mgの化合物[b]及び2当量のトリメチルアミンを、10mlのN-メチルピロリジノン(NMP)中に希釈する。0℃で、5mlのNMP(無水)中に希釈した0.5当量のコハク酸クロライド(CAS 543-20-4)を、激しく撹拌しながらこの反応媒体中に滴下して添加する。撹拌を常温で6時間続け、次に反応混合物を2-プロパノール中に注ぎ、黄色沈殿物を濾過する。] [0143] [実施例2] 4,4’-{1,4-フェニレンビス[カルボニルスルファンジイルエタン-2,1-ジイル(メチルイミノ)-4,1-フェニレンエテン-2,1-ジイル]}ビス(1-メチルピリジニウム)ビス(メチル)サルフェート[2]の合成] [0144] ] [0145] 合成スキーム] [0146] [手順] 500mgの化合物[C]と2当量のトリメチルアミンを、25mlのN-メチルピロリジノン(NMP)中に希釈する。0℃で、5mlのNMP(無水)中に希釈した0.5当量のジチオテレフタル酸[D](CAS 1076-98-8)を、激しく撹拌しながらその反応媒体に滴下して添加する。撹拌を常温で4時間続け、次に反応混合物を2-プロパノールに注ぎ、明るい橙色の沈殿物を濾過する。分析は予想した生成物[2]を示した。] [0147] 〔染色例〕 染料組成物を以下の割合で調製した。] [0148] ] [0149] ] [0150] 染料組成物は、上で示した染料[1]又は[2]を溶液1に溶かし(5 x 10-3 mol/l)、次に同じ体積の緩衝液2を添加することによって得られる。] [0151] 各組成物を、漂白した髪(SA10)、90%の白髪を含む天然のグレーの髪、90%の白髪を含むパーマネントウェーブをかけたグレーの髪、及び暗色の髪(TH4)に適用した(6gの溶液当たり1gの髪の房)。30分間の放置時間後、髪の房を濯いだ。次に、溶液3を、漂白した髪(SA40)、90%の白髪を含む天然のグレーの髪、90%の白髪を含むパーマネントウェーブをかけたグレーの髪、及び暗色の髪(TH4)に適用し(6gの溶液当たり1gの髪の房)、髪を45℃に加熱した。60分の放置時間後、髪の房を濯ぎ、標準のシャンプーで洗い、再度濯ぎ、次に乾燥させた。] [0152] ] [0153] 以下の染色結果が得られた。] [0154] ] [0155] TH4のケラチン繊維の明色化: 染料2で処理した髪の明色化が認められた。トーンハイト(tone height)4の髪の房が、未処理の対照の髪の房よりも目で見て明るくなった。] [0156] 連続したシャンプー操作に対する堅牢性: 上記のように処理した髪の房を2つにわけた。半分には、髪の房を水で濡らし、シャンプー操作で洗い(従来のシャンプー)、水で濯ぎ、続いて乾燥させる工程を含むサイクルに従う、5回連続したシャンプー操作を行った。] [0157] 〔目視観察〕 上記のシャンプー操作の間、目に見える色の滲みだしはほとんどなかった。シャンプーの泡及びその濯ぎ液は目で見て着色していなかった。その髪の房でみられた色は保持され、明色化効果はそのように処理したトーンハイト4の髪において目で見て保たれていた。]
权利要求:
請求項1 下記式(I)の染料、その有機又は無機酸塩、それらの光学異性体及び幾何異性体、並びにその溶媒和物、例えば、水和物。式(I)中、・Aは、任意に選択で、カチオン性の、着色した、又は着色し且つ蛍光性の、少なくとも1つのクロモフォア(発色団)を含む基を表し;・L及びL’は、同じであるか又は異なっていてよく、以下のものを表す:o飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状のC1〜C20炭化水素系鎖〔これは、任意選択で置換されていてもよく、-N(R)-、-O-、-S-、-C(O)-、及び-SO2-から選択される1つ以上の二価の基又はそれらの組み合わせで、任意選択により中断及び/又は任意選択でその末端の一方又は両方が終わっていてもよく、R、R’は、同じであるか又は異なり、水素、C1〜C4アルキル、ヒドロキシアルキル、及びアミノアルキル基から選択され;前記の組み合わせはジスルフィド結合-S-S-を形成できないものであることが理解される〕;oアリーレン基、oヘテロアリーレン基、oシクロアルキレン基、又はoヘテロシクロアルキレン基;・Yは、カルボニル基-C(O)-、又はカチオン性もしくは非カチオン性であり、5〜13の環原子を含み、任意選択により置換されていてもよく、且つ酸素、硫黄、又は窒素原子から選択される1〜5個のヘテロ原子を含むヘテロアリール基を表し;・p及びp’は、同じであるか又は異なり、0又は1に等しい整数を表し;・Csatは、直鎖状又は分枝状の、任意選択で置換されていてもよいC1〜C18アルキレン鎖を表す。 請求項2 前記クロモフォアAが、で表される、請求項1に記載の式(I)の蛍光染料であって、上記式中、Wは、第四級アンモニウムを含み、任意選択で好ましくは1つ以上の(C1〜C4)アルキル基で置換されていてもよい、ヘテロアリールを表し;Arは、i)5員又はフェニルもしくはピリジウム型の6員の(ヘテロ)アリール基、又はii)ナフチル、ベンゾピリジニル、インドリニル、又はベンゾインドリニル型であって、任意選択で1つ以上のハロゲン原子で、1つ以上のアルキル基で、1つ以上のヒドロキシル基で、1つ以上のアルコキシ基で、1つ以上のヒドロキシアルキル基で、または、1つ以上のアミノ又は(ジ)アルキルアミノ基で、任意選択により置換されていてもよい(ヘテロ)芳香族ビシクロ環を表し;Zは、酸素もしくは硫黄原子、又はNR’基(R’は(ヒドロキシ)(C1〜C4)アルキル基を表す)を表す、蛍光染料。 請求項3 前記クロモフォアAが、で表される、請求項1に記載の式(I)の蛍光染料であって、式中、Wは、第四級アンモニウムを含むヘテロ環又はヘテロアリールを表し;Arは、i)5員又はフェニルもしくはピリジウム型の6員の(ヘテロ)アリール基、又はii)ナフチル、ベンゾピリジニウム、インドリニル、又はベンゾインドリニル型であって、1つ以上のハロゲン原子で;1つ以上のアルキル基で;1つ以上のヒドロキシル基で;1つ以上のアルコキシ基で;1つ以上のヒドロキシアルキル基で;1つ以上のアミノ又は(ジ)アルキルアミノ基で;1つ以上のアシルアミノ基で;または、1つ以上の5又は6員を含むヘテロシクロアルキルもしくはヘテロアリール基で、任意選択で置換されていてもよい(ヘテロ)芳香族ビシクロ環、を表し;Rc、Rdは、同じであるか又は異なっていてよく、水素原子又はC1〜C4アルキル基を表し;Zは、酸素もしくは硫黄原子、又はNR’基(R’は(ヒドロキシ)(C1〜C4)アルキル基を表す)を表す、蛍光染料。 請求項4 Zが、アゾ官能基又は二重結合-C(Rc)=C(Rd)-に対して、Ar上のパラ位にある、請求項1〜3のいずれか一項に記載の式(I)の染料。 請求項5 Yがカルボニル基を表し、L’は任意選択で1又は2つのヘテロ原子で中断されていてもよく、また任意選択でその末端のそれぞれにヘテロ原子(例えば、酸素)、もしくはNR(Rは水素原子もしくは(C1〜C4)アルキル基を表す)を有していてもよいC2〜C6アルキレン基又はアリーレン基を表す、請求項1〜4のいずれか一項に記載の式(I)の蛍光染料。 請求項6 以下の染料:(式中、Anは、アニオン性対イオンを表す。)から選択される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の式(I)の蛍光染料。 請求項7 請求項1〜6のいずれか一項で定義された式(I)の染料を適切な化粧品媒体中に含む、染料組成物。 請求項8 適切な化粧品媒体中に、o請求項1〜6のいずれか一項で定義された式(I)の少なくとも1種の染料、o及び、少なくとも1種の化粧品として許容可能な塩基性剤を含む、請求項7に記載の染料組成物。 請求項9 請求項1〜6のいずれか一項に記載の式(I)の少なくとも1種の染料を含む適切な染料組成物をケラチン物質に適用する、ケラチン物質の染色方法。 請求項10 前記ケラチン物質が、6以下のトーンハイトを有する暗色のケラチン繊維である、請求項9に記載のケラチン物質の染色方法。 請求項11 請求項1〜6のいずれか一項に記載の式(I)の染料の適用後に、酸性剤又は塩基性剤を適用する、請求項9又は10に記載の方法。 請求項12 前記組成物が酸化剤を含む、請求項9〜11のいずれか一項に記載の方法。 請求項13 第一の区画が、請求項1〜6のいずれか一項で定義された式(I)の染料を含む染料組成物を含み、且つ第二の区画が塩基性剤を含む、複数区画デバイス。 請求項14 ヒトのケラチン繊維、特に6未満のトーンハイトを有する暗色のケラチン繊維を染色するための、請求項1〜6のいずれか一項に記載の式(I)の染料の使用。 請求項15 暗色のケラチン繊維、特に6未満のトーンハイトを有する暗色のケラチン繊維を明色化させるための、請求項1及び3〜6のうちのいずれか一項に記載の式(I)の蛍光染料の使用。
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